鈴木直道北海道知事が、感染が広がる新型コロナウイルスに関する「緊急事態宣言」で異例の外出自粛を呼び掛けた週末の29日、札幌市の中心街は普段より人通りも少なく、マスク姿の通行人が目立った。市民からは「突然で驚いた」と戸惑いの声が上がった。
 出勤途中だった医療関係の仕事に就く女性(23)は「突然の発表に驚いた。自分のように週末でも仕事がある人は多いので、完全に外出を控えるのは難しい」と話した。
 小中高校への臨時休校の要請で、岩見沢市の学生寮から釧路市の実家に戻る途中の高校2年井村哲之将さん(17)は、JR札幌駅で「帰宅を指示される一方で外出自粛と言われ戸惑っている。移動中に感染しないか心配」と不安げな表情。マスクも準備できなかったといい、「もっと早く言ってほしかった」と憤った。
 市内の大通り沿いにある「ガスト札幌石山通店」のドアには「緊急事態宣言に伴い、29日と3月1日の2日間を臨時休業します」と書かれた紙が張られていた。札幌駅構内にある土産店の従業員は「日本人も外国人の客も目に見えて少ない」と話した。 (C)時事通信社