新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の小中高校などで2日、休校が始まり、共働き世帯などの子どもを放課後に預かる学童保育施設は時間を繰り上げて朝から児童を受け入れた。職員らは感染防止に神経をとがらせ対応に当たった。
 千葉県船橋市は、市内の学童保育施設を、通常の午後から午前8時に早めて開所。新型肺炎の影響で閉所している児童福祉施設などの職員や、春休みの臨時のアルバイトに前倒しして来てもらい、人手不足を解消した。
 同市内の学童保育「湊町放課後ルーム」の女性職員は、「正直、戸惑った。保健室もないし、感染予防の具体的な指示もない」と不安な様子。小学1年の男児を迎えに来た運送業の女性(28)は、「ありがたいが、密室に多くの子どもが集まり感染リスクが上がるのではないか。政府の対応が後手後手だ」と不満をあらわにした。
 「昼食は背を向かい合わせに」。東京都足立区の区立千住あずま住区センターには午前8時半から小学1~3年の25人が集まり、休校時に配布された課題やジグソーパズルなどをして過ごした。60代の女性指導員は「突然でシフトの組み直しが大変だった。新年度の準備もしたいが、できそうにない」とあきらめ顔だった。
 小学2年の女児(8)は「学校で友だちと会いたい。早くコロナウイルスをなくして」とうつむいた。女児を迎えに来た医療従事者の父親(38)は、「対応してもらえるだけ安心だが、これで感染が防げるのか」と首をかしげた。
 休校になった小学校で児童らを受け入れる動きも。仙台市では市内約120校の小学1~3年生約2万6000人のうち、約4000人を小学校で受け入れた。市の担当者は、「学童だけでは広さも職員も足りない。感染拡大防止の観点からも小学校で対応する」と理由を明かした。 (C)時事通信社