新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、乗客らの心のケアに当たった災害派遣精神医療チーム(DPAT)の活動について、日本精神科病院協会は4日、記者会見した。同協会の山崎学会長は「乗員が通常通り業務に当たったことで感染が拡大した」と指摘し、政府の対応を疑問視した。
 同協会によると、DPATは2月7日から活動を始め、防護服やマスクを着用して乗客らの診療に当たった。日本環境感染学会が船内を危険と判断したため、19日以降は船外からの電話相談に切り替えたという。
 山崎氏は乗客らの自室待機後の船内状況を、「乗員が配膳などの業務に当たったことで感染が広がり、安全なグリーンゾーンが危険なレッドゾーンに変わっていった」と分析。感染対策の統一的なマニュアルなどはなく、専門家が船内ルールを構築すべきだったとして、政府の対応を批判した。 (C)時事通信社