高血圧治療薬の販売をめぐり価格カルテルを結んだとして、公正取引委員会は5日、独禁法違反(不当な取引制限)で、医薬品メーカー「鳥居薬品」(東京)に287万円の課徴金納付と、再発防止などを求める排除措置を命じた。「日本ケミファ」(同)は違反を自主申告したため処分を免れた。
 公取委によると、両社は2014年3月~19年1月、共に販売する高血圧治療薬「カルバン錠」(ベバントロール塩酸塩製剤)について、担当者が会合を開くなどして卸売価格をほぼ同額に調整していた。
 処方薬の「薬価」は、医療機関への納入価格を基に定期的に引き下げられる。両社は納入業者への卸値を割高に設定することで、薬価の下げ幅を小さくする狙いがあったという。
 カルバン錠は日本ケミファが製造し、両社が販売しており、18年度の売上高は計約2億1200万円。公取委は19年7月に両社を立ち入り検査し、調査を続けていた。
 両社は「再発防止と信頼回復に努める」などとするコメントを発表した。 (C)時事通信社