「この1~2週間が瀬戸際」。国内で感染拡大が続く新型コロナウイルスをめぐり、安倍晋三首相はこう繰り返している。ただ、どの時点から起算し、いつ終了するのか、政府の説明は曖昧だ。
 ウイルス対策の重点期間を最初に打ち出したのは、政府対策本部の下に設置された専門家会議。2月24日に公表した見解で、「これからの1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となる」と危機感を訴えた。
 この日が起点なら、2週間後は3月9日となる。ところが首相は2月29日の記者会見で「これから1~2週間が瀬戸際」と表明。野党各党首に協力を求めた3月4日も、ほぼ同じ表現を重ねた。
 「瀬戸際」はいつまで続くのか。加藤勝信厚生労働相は5日の参院予算委員会でこの点を問われ、「1~2週間というのは『当面』という意味だ」と釈明。菅義偉官房長官は記者会見で「新しいウイルスなので、政府の立場で言うのは控えたい」と言葉を濁した。 (C)時事通信社