【ジャカルタ時事】新型コロナウイルスへの感染者が今月初めて確認されたインドネシアで、日本人が入店や乗車を拒否される例が出ていることが分かった。テラワン保健相が「感染源は日本人」と決め付けた上、日本で感染者数が増え続けているため、一部で日本人が過剰に危険視されている可能性がある。
 商工会議所と日本人会を併せ持つ「ジャカルタ・ジャパン・クラブ(JJC)」によると、こうした例の報告が2日以降相次いだ。日本人がレストラン入店や配車サービス利用を断られた例の他、「スーパーで冷たい視線を浴びる」「陰口を言われる」といった相談が多数寄せられている。
 在インドネシア日本大使館は、日本人が同僚から「マスクを着けてくれ」と求められたケースなどを把握。ツイッターに「日本人が来たので、他の客は全員少しずつ、その場を離れた」と投稿したインドネシア人もいる。
 JJC事務局は、在留邦人やインドネシアを訪れる日本人に「飲酒を伴う懇談会を制限している企業もあり、行動に注意してほしい」と呼び掛けている。日本大使館も「悪質な嫌がらせなどが増加する可能性がある」として、相談窓口を設置。インドネシア政府に発生防止を申し入れている。
 インドネシア政府は2日、ダンス教師の女性(31)と母(64)の感染を「国内初」として発表した。女性は先月中旬にマレーシア在住の日本人とダンスし、この日本人の陽性が一足先に判明。保健相は「日本人から感染した」と述べたが、根拠は示されていない。6日には、追跡調査で新たに2人の陽性が判明したと発表された。 (C)時事通信社