大阪市内2カ所のライブハウスで2月に開かれたコンサートの参加者に、新型コロナウイルスの感染が相次いで報告されている。今月6日までに判明した感染者は13都道府県で39人となった。府は小規模な感染集団「クラスター」が連鎖して発生しているとみて、参加者の特定を急いでいる。
 問題となったのは、同市都島区の「大阪京橋ライブハウスArc(アーク)」で2月15、16日に開かれたコンサート。府によると、2日間で約220人が参加した。参加者同士の身体が密着するほどの空間だったという。
 アークが感染源となった可能性は、コンサートから約2週間が経過した2月29日に初めて発覚。参加前から喉の痛みを訴えていた高知市の30代女性の感染が確認されたためだ。厚生労働省のクラスター対策班は府の要請を受け、今月2日から調査を開始した。
 ライブハウスには「誰が来ているか分からない密室空間」(吉村洋文大阪府知事)との特徴がある。当日の参加者や関係者らが感染するとともに、発覚までの間にその家族らにも拡大した。チケットの購入者情報がない参加者も多く、身元や足取りが追い切れていないのが現状だ。
 さらに、アークを訪れた大阪市の30代男性は、2月19、23日に約180人が訪れた同市北区の別のライブハウス「ソープオペラクラシックス梅田」も訪問。参加者や関係者らに感染が広がり、クラスターが連鎖しているとみられる。
 一方、今月6日までに大阪府で確認された感染者31人のうち、感染源が全く分からないのは2人だけという。
 府はこれらのコンサート参加者に対し、国の基準より長い3週間の健康観察を実施する方針を示すとともに、近くの保健所への申告を呼び掛けている。 (C)時事通信社