【パリ時事】イタリア政府は8日、新型コロナウイルスの感染者数が多い北部のロンバルディア州全域と複数の自治体を、4月3日まで隔離すると発表した。ミラノやベネチアなどの大都市も封鎖され、全人口の約4分の1となる約1500万人の移動が制限される。伊ANSA通信が報じた。
 スパダフォーラ・スポーツ相は8日、フェイスブックを通じ、シーズン中のサッカー1部リーグ(セリエA)を一時中断するよう要請。「今は(開催の)意味がない。選手や審判の健康が危険にさらされる」と訴えた。
 ANSAは、突然の大規模な隔離措置に困惑する住民の様子を報じた。コンテ首相は8日未明の記者会見で「私が政治的責任を負う」と表明し、理解を呼び掛けた。
 隔離対象地域では、緊急時を除き住民の域外への移動が原則禁止。不要不急の外出を避け、できるだけ自宅で過ごすよう呼び掛けられている。また、美術館やスポーツジム、映画館などの施設が閉鎖される。レストランやカフェは営業できるが、客同士は1メートル以上離れて座らなければならない。
 7日の保健省の発表によると、国内では新型ウイルスに感染した233人が死亡し、感染者数は約6000人に上る。 (C)時事通信社