新型コロナウイルスの水際対策強化で、政府が中国(香港、マカオを含む)、韓国からの入国を制限する一連の措置を発動する前日の8日午後、成田空港では駆け込みで日本に戻る人が相次いだ。
 香港で会社を経営する現地在住の日本人男性(62)は「どうしても必要な仕事の打ち合わせが日本である。ホテルで待機などになったら仕事にならない。今月末の予定だったが、慌てて帰国した」と厳しい表情で話した。
 日系企業に勤める埼玉県在住の中国人男性(28)は、香港へ旅行に出掛けていたが、13日に日本に戻る予定を前倒しした。「日本入国に制限がかかるというし、搭乗予定だった便は欠航になるし。ぎりぎりで搭乗券が取れて日本に戻れてよかった」と安堵(あんど)した様子だった。
 既に中国や韓国からの便の多くが欠航となっていることから、到着ロビーの利用客は通常の日曜日に比べてまばら。鉄道やバスの乗車券販売カウンターに行列もなかった。
 日本政府は9日午前0時から中国、韓国発の航空機・船舶で到着した旅客に対して、2週間の待機と公共交通機関の利用自粛を要請する。日本人や乗り継ぎで両国を経由した人も対象となる。 (C)時事通信社