新型コロナウイルスの感染拡大による一斉休校の影響で、各地の書店では小中学生向けの学習ドリルが飛ぶように売れている。授業がなくなって家庭で時間を持て余している子どものため、親が宿題代わりに購入するケースが目立つという。
 出版取り次ぎ大手「日本出版販売」が発表した総合週間ランキング(2月24日~3月1日、コミックや文庫など除く)では、売り上げの上位100位に、前週にはなかった学習ドリルや参考書が17冊も入った。特に、この1年を振り返る内容の「総復習ドリル」が、低学年向けを中心に売れている。
 大手書店「丸善丸の内本店」(東京都千代田区)では、政府が臨時休校を呼び掛けた翌日の2月28日、園児や小学生向けのドリルの売り上げが昨年の3.3倍に増えた。3月に入ってからは中高生向けの参考書も急激に売れ始め、図鑑や児童文学なども売り上げを伸ばしているという。
 同店の学習書売り場には小中学生の親が次々に訪れ、ドリルを手に取る姿が見られた。大田区のパート職員後藤美輪さん(44)は仕事帰りに小学5年の次女のドリルを買いに来たといい、「急に学校が休みになり、宿題も出なかった。このドリルが終わったらまた次を買いに来ます」と語った。
 小学1年と幼稚園児の娘2人を連れた会社員梅本聖子さん(41)=渋谷区=は、計算ドリルや児童書など十数冊を購入。「習い事も中止になり、子供たちは暇を持て余している。この機会にドリルや読書に親しんでもらえたら」と前向きに話した。 (C)時事通信社