厚生労働省は9日、新型コロナウイルスの感染拡大により患者が大幅に増加した場合の医療体制の目安となる計算式を公表した。検疫などの公衆衛生対策を何も講じなかった場合、どれぐらいの患者や重症者が出るかを人口から導く計算式で、同省は「最悪の事態となった場合のおおよその目安としてほしい」としている。
 計算式は都道府県などに6日付で通知した。厚労省によると、計算式は北海道大大学院の西浦博教授(理論疫学)らの研究チームが作成。計3種類あり、外来を受診する患者数、入院が必要な患者数、重症者として治療が必要な患者数をそれぞれ割り出せる。
 総務省の2018年10月1日時点の人口推計を計算式に当てはめると、感染者数が全国最多の北海道では、外来受診者は約1万8000人、入院患者は約1万人、重症者は約300人となる。
 いずれもピーク時の1日当たりを想定。感染経路が追えないぐらいに感染が拡大した時点から3カ月後にピークが到来すると推計している。 (C)時事通信社