大手繊維メーカーのクラボウは12日、少量の血液を採取し、新型コロナウイルス感染の有無を15分で判定できる検査キットを発売すると発表した。現在主流の「PCR検査」に比べて大幅な時間短縮が可能といい、16日から検査・研究機関向けに供給を始める。価格は検査10回分で2万7500円。1日当たり1万回分の供給を目指す。
 ウイルスの遺伝子を検出するPCR検査は喉などの粘膜を採取後、結果判定まで4~6時間程度かかる。これに対し、クラボウのキット上では、発症の疑いのある対象者から採血し、検査試薬とともに垂らすと、陽性の場合、15分で赤い線が浮かび上がる。「イムノクロマト法」と呼ばれ、コロナウイルスのたんぱく質(抗原)に対し、感染者の免疫システムが生み出すたんぱく質(抗体)が反応する仕組みを利用する。
 検査キットは提携先の中国試薬大手が開発し、クラボウが輸入販売。既に現地の医療現場では活用されているという。 (C)時事通信社