【マニラ時事】フィリピンのドゥテルテ大統領は12日夜に記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、「マニラ首都圏を封鎖する」と発表した。人の出入りを陸海空の全てで禁じるが、国際線は対象外だという。「重大局面にある」として、警戒レベルも最高位に引き上げた。
 マニラ首都圏の人口は約1300万人で、国全体の1割を超す。フィリピンの感染者数は12日夜時点で、死者5人を含む累計52人。3月に入り急増しているが、中国やイタリアに比べ格段と少ない。ロイター通信によると、「封鎖」は両国に次ぐ厳格な措置となる。
 首都圏を発着する陸海空の国内旅客輸送を15日から1カ月間停止し、住民は許可なく出入りできなくなる。デモやコンサートを含む集会も禁じ、実施済みの休校は来月12日まで延長する。児童生徒には、外出せず自宅学習するよう求めた。
 ドゥテルテ大統領は「この言葉は使いたくないが、封鎖だ」と述べた上で「パニックにならないように」と呼び掛けた。
 首都圏以外も含め、複数の感染者が出た地区には隔離・検疫措置を取る方針も示した。感染地区が増えた場合は、隔離・検疫を段階的に自治体や州全体に広げる。 (C)時事通信社