【ニューヨーク時事】新型コロナウイルスの感染拡大から、米ニューヨークでブロードウェーの全公演が中止し、美術館など観光地が軒並み休業となったことを受け、各国の観光客が行き場に困っている。繁華街タイムズスクエアでは13日夜、「やることがなくてただ歩いている」「買い物しているだけ」と落胆の声が聞こえた。
 タイムズスクエアで座っていたブラジル人観光客ティアゴ・ゴミデスさん(32)は、ミュージカルの「アラジン」と「オペラ座の怪人」を鑑賞予定だったが、いずれもキャンセルに。さらに旅の最大の目的だったアイルランドの祝日「聖パトリックの日」を祝うパレードも中止になり、「ここにいても毎日お金を失うだけ。帰国の予定を20日から15日に早めた」と肩を落とした。
 大阪府八尾市の自営業の女性(50)は12日夜にニューヨークに到着し、13日朝、休館を知らずに米自然史博物館に行った。「(休館に)気づいていない人がたむろしていて、開くのかなと思っていたら職員が来て『開かないです』と言われた」と振り返った。「旅行会社でキャンセル料が出なくて、うーんと思いながら来たが、しょうがないですね」とあきらめ顔だった。 (C)時事通信社