【リオデジャネイロ時事】新型コロナウイルスの感染が拡大する中、物資不足に苦しむカリブ海のキューバ政府が、国民にマスクの自作を奨励している。長らく共産党が一党独裁体制を敷いてきた同国は、目と鼻の先にある米国から厳しい経済制裁を受けており、マスクの不足が懸念されている。
 キューバでは11日にイタリア人旅行者3人の感染が判明。初の国内感染例となり、これまでに少なくとも4人が感染している。事態を重く見た保健省は「自宅でのマスクの作り方」と題した映像を動画投稿サイトにアップ。3分余りの動画は、型紙を使って布を裁断し、ひだを入れて立体的にフィットするよう縫い合わせる過程を、寸法なども細かく指示しながら説明。さらに、アニメを使って感染予防法を紹介している。
 キューバにもマスク工場はあるが、国民に行き渡るだけの生産能力はない。モラレス副首相は9日の討論番組で「(米国の)制裁強化により、十分なマスクを輸入することができない」と窮状を訴え、国民に協力を呼び掛けた。ロイター通信によると、国営紙も「マスクは脱脂綿や布などを使えば家で作ることができる」と自作を奨励している。 (C)時事通信社