【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、EUへの第三国からの渡航を30日間、原則禁止する方針を表明した。域内の感染者数が急増する中、欧州全体を事実上「封鎖」する異例の厳しい措置に踏み込み、早期収束を図る。
 先進7カ国(G7)首脳が同日開いたテレビ会議で各国に説明した。17日に予定するEUの臨時テレビ首脳会議での承認を経て導入する。
 AFP通信によると、欧州で事態が最も深刻なイタリアは感染者が2万7000人以上、死者は2158人。世界では約17万5000人が感染し、死者は7007人に達した。
 フォンデアライエン氏は記者会見で「ウイルスをEU内でこれ以上広めないよう不必要な渡航はすぐに減らさなければならない」と強調した。期間中は、EU市民や長期在留者、外交官、医療従事者らを除き、渡航が禁じられる。必要に応じて期間延長も検討する。
 EU加盟国のほか、欧州各国間での出入国審査を撤廃した「シェンゲン協定」締約国であるスイスやノルウェーなども域内として扱う。1月にEUから離脱した英国市民は従来通り渡航できる。 (C)時事通信社