新型コロナウイルスの感染拡大予防で外出を自粛する子どもたちが、スマートフォンやタブレット端末に触れる時間が増えている。「スマホ依存にならないか」。不安を抱える保護者に対し、専門家は「規則正しい生活をすることが大事だ」と呼び掛けている。
 香川県議会は18日、依存症になるのを防ぐため子どものインターネットやゲームの使用時間の目安を定めた条例を可決。ただ、小学1年の長男と3歳の長女を育てる高松市の30代女性は、「ゲーム時間は家のルールで決めているが、学校が休みなので今は長めにやらせている」と明かす。
 長男(5)が通う幼稚園の休園と外出自粛要請で家にいる時間が増えたという札幌市の主婦(29)は、「なるべくスマホに頼らないようにしているが、確実に時間は増えている。制限するのは難しい」と懸念を示した。
 神戸大病院の曽良一郎教授(精神科)は、「スマホ依存は夏休みなど長期の休みの際になりやすい。生活リズムの乱れが、きっかけになる傾向がある」と警鐘を鳴らす。「3食しっかり取って、夜更かしをしない。睡眠の質を高めるため、入浴はシャワーで済ませず、浴槽に漬かることも効果的だ」と話した。
 曽良教授によると、特に注意が必要なのが「終わりがないもの」だ。オンラインゲームやネット交流サイト(SNS)などは区切りがつきにくく、依存を高める長時間利用につながるという。同教授は、自宅でスマホを娯楽目的で使用する場合は、終わりのある読書や映画、アニメなどを勧める。
 問題を複雑にさせているのは、スマホが学習ツールとしても活用されている点だ。文部科学省は休校措置に伴い、「子供の学び応援サイト」をホームページ上に開設してスマホによる学習を促している。曽良教授は、親が子どものスマホの用途を全て把握することは困難だと話し、「子どもに自分で使用ルールを決めさせることが有効だ」と指摘した。 (C)時事通信社