【ニューデリー時事】新型コロナウイルスの感染者増加を受け、インド国内ではデマが拡散し、当局が打ち消しに躍起だ。州保健相が「菜食主義なら罹患(りかん)しない」と主張したり、牛のふん尿を飲むことを勧められる事例が報じられたりしている。
 インドでは22日までに300人超が感染し、7人が死亡した。
 混乱のさなか、日本人が多く住む北部ハリヤナ州のアニル・ビジ保健相が14日、ツイッターに「動物の肉を食べて人類に危険をもたらすウイルスを作り出すな」と投稿。肉の消費が大きく落ち込むなど影響が出た。
 インド国民の8割が信仰するヒンズー教では、宗教的理由で菜食主義を守る人も多い。アニル・ビジ氏は、ヒンズー至上主義を掲げる国政与党・インド人民党(BJP)所属だった。
 また、ヒンズー教徒が神聖視する牛の「ふん尿」を販売した団体もあった。地元紙ヒンズーによると、団体は「コロナウイルスは肉食を罰するためにやってきた」と強調し、牛のふん尿を飲んで許しを請えば感染しないと主張し、人々に勧めた。ただ、これによって東部コルカタで健康被害が出たため、警察当局が関係者を逮捕した。 (C)時事通信社