障害児福祉施設「ねむの木学園」の園長で歌手の宮城まり子(みやぎ・まりこ、本名本目真理子=ほんめ・まりこ)さんが21日、悪性リンパ腫のため、東京都内の病院で死去した。93歳だった。大田区出身。自宅は世田谷区。葬儀は27日に学園内で子供と職員のみで行う。28日以降、学園内で献花を受け付ける予定。
 歌手デビューし、1955年に「ガード下の靴みがき」などがヒット。女優としても活躍した。
 舞台で脳性まひの子供を演じたのをきっかけに、68年に静岡県浜岡町(現御前崎市)に肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」を設立し、園長に就任した。79年「ねむの木養護学校」を開設。小中学部と高等部で絵画やダンスなど障害児の感性発達を重視した教育に取り組んだ。97年掛川市に全面移転し、福祉の里「ねむの木村」をつくった。
 学園には上皇ご夫妻も視察に訪れられたことがあり、学園の子供を撮った記録映画「ねむの木の詩(うた)」(74年)などは多くの賞を受けた。
 作家の故・吉行淳之介さんとは長く交際し、学園経営に助力を得た。2012年瑞宝小綬章。 (C)時事通信社