新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自動車のペーパードライバー講習が人気だ。勤務先から電車利用を禁止されたり、公共交通機関利用による感染を懸念したりする人が受講するといい、教習所関係者は「こういう需要は驚きだ」と話している。
 北関東で運転に不慣れな人向けに出張教習をする自動車学校「ペーパードライバースクール北関東」(前橋市)。「勤務先から『移動に電車を使うな』と指示された」などの理由による申し込みが増えている。受講者は主婦から会社員まで幅広く、園田道利代表は「電車やバスと違い、車は他人と接触しない」と利点を強調する。
 東海地方で展開する「ペーパードライバースクールゼロ」では、新型コロナの流行をきっかけとした受講生が全体の1割に上る。仕事で運転する人だけでなく、「子どもの送迎で車を使う」「人混みを避けて移動したい」との理由もあり、上谷和彦代表は「こういった需要もあるのか」と驚きを隠さない。
 同スクールでは19日、新型コロナの打撃を受けた勤務先のホテル退職を決めた40代男性が教習を受けた。20年近くペーパードライバーだが、転職先では運転が必要になる。「久しぶりの運転は本当に怖く、1人じゃとても乗れないので受講した」と話した。 (C)時事通信社