国立がん研究センターと大塚製薬は27日までに、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液がんを対象として、原因の可能性がある約450種類の遺伝子を網羅的に調べる検査法を開発したと発表した。この「がん遺伝子パネル検査」は診断のほか、抗がん剤や骨髄移植などの治療法選択、予後の予測に役立つと期待される。
 今後、国立がん研究センターと国立病院機構名古屋医療センター、京都大、九州大で遺伝子の異常を正確に捉えられるか性能を確認する。さらに国立がん研究センターで1年から2年程度かけ、実際に臨床で役立つか検証する。
 がん遺伝子パネル検査は、胃や大腸、肺などの固形がんでは治療薬を選ぶために実用化されている。標準的な治療法がなかったり、終えたりした患者を対象として、昨年6月に公的医療保険が適用された。
 固形がんでは検査に患者から採取したがん組織を使うが、血液がんはリンパ腫以外では血液や骨髄液を使う。調べる遺伝子群も異なり、予後の見通しが良いか悪いかによって治療法を変えた方が良い場合があるという。 (C)時事通信社