【ワシントン時事】新型コロナウイルスの感染拡大が続くニューヨークに向けてバージニア州を出港した米海軍病院船「コンフォート」のアマースバック艦長は28日、洋上から時事通信の電話インタビューに応じ、「必要とされる限り(何カ月でも)ニューヨークで支援を続ける」と決意を語った。同船がニューヨークに派遣されるのは、2001年の同時テロ以降初めて。
 アマースバック艦長はニューヨーク州の感染者数が5万2000人を超えたことに関し、「われわれは国を挙げて新型コロナの流行と戦っており、到着後に試練が待ち受けていることは承知している」と述べた。その上で「全ての病床と物資、専門知識を駆使し、最高の医療を提供する」と強調した。
 病院船は戦地での傷病軍人の治療や人道支援、災害救援を行う。だが、今回は新型コロナ感染患者以外のけが人や病人の受け入れが任務。「外科手術が必要な患者より内科患者が多いと予想されるため、その需要に合わせた医療スタッフを招集した」
 コンフォートはニューヨーク州医療当局や連邦緊急事態管理庁(FEMA)などと連携し、ニューヨーク到着後24時間以内に患者の受け入れを開始する。アマースバック艦長はコンフォートの定期メンテナンスを予定より早く終わらせ、出港準備を整えた造船所作業員に謝意を示した上で、「国家非常時に家族を残して支援に向かう乗組員やスタッフの献身に本当に感謝している」と締めくくった。 (C)時事通信社