【ワシントン時事】トランプ米大統領は29日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として国民に求めてきた外出などの行動自粛要請について4月30日まで延長する方針を明らかにした。ホワイトハウスの記者会見で語った。これまで同12日の復活祭までに経済を正常化させたい意向を示し、行動制限の緩和を示唆してきた。米国内で感染者や死者が増加し続けていることを受け、これを撤回した形だ。
 10人以上の集まりや外食などの自粛要請期限は今月末までで、トランプ氏の判断が注目されていた。トランプ氏は、死者数のピークは今後2週間以内に訪れるとの認識を示し、「6月1日までに手の届くところまで回復に向かうだろう」と強調した。
 一方、ファウチ国立アレルギー感染症研究所所長は29日、CNNテレビに出演し、米国で数百万人が新型コロナウイルスに感染し、10万~20万人が死亡する可能性があると警告。感染拡大が続くニューヨークやニューオーリンズ(ルイジアナ州)に加え、「他の地域で深刻な問題を抱えるだろう」と述べ、感染者数が他の都市でも増加することに懸念を示した。 (C)時事通信社