毎日お風呂で湯船に漬かる習慣がある人は、脳卒中や心筋梗塞などの脳心疾患のリスクが3割近く軽減されるとする疫学調査の結果を、大阪大などの研究チームがまとめた。30日までに英医学誌に発表した。
 大阪大大学院の磯博康教授らの研究チームは1990年から2009年にかけ、秋田、岩手、東京、長野の4都県に住む40~59歳の男女3万76人を追跡調査。シャワーだけでなく、湯船に漬かる入浴の頻度を尋ね、「週に2回以下」「週3、4回」「ほぼ毎日」の3グループに分け、脳心疾患を発症する頻度との関連を調べた。
 食生活や喫煙、飲酒、運動などの要因を統計的に取り除いて解析した結果、湯船にほぼ毎日漬かるグループは、週2回以下のグループに比べ、心筋梗塞や脳卒中、脳内出血などのリスクが28%低かった。
 湯船に肩まで漬かる日本式の入浴は、温熱効果だけでなく、水圧によって心臓から送り出される血液の量が増え、脳心疾患のリスクを下げると言われているが、長期間の疫学調査で明らかになったのは初めてという。 (C)時事通信社