新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、手が荒れる人が増えている。皮膚科の医師は、感染予防策として頻繁に手を洗ったり、エタノールなどで消毒したりすることが背景にあると指摘。特に子どもに多く、手洗い後の水分除去や保湿クリームの使用などを呼び掛けている。
 「わかばひふ科クリニック」(東京都武蔵野市)の野崎誠院長によると、比較的若い母親や子どもが、手荒れで受診するケースが増えている。男児より女児の方がやや多い印象を受けるという。
 手荒れはひどくなると、「かきたい」という不快な感覚をもよおす。睡眠障害につながる患者もいたといい、「皮膚では接触アレルギーを起こし、かゆみのストレスは全身の免疫低下にもつながる」と解説する。
 幼児では、頬や耳の後ろ側に湿疹や紅斑などの症状が見られることがある。いずれもマスクを着けている際にこすれたり、長時間密着したりしていることが影響していると考えられ、野崎院長は「マスクのサイズを合わせるほか、自宅など着ける必要のない時間を増やす」などと対処法を提案した。
 一部では、ハンドクリームの需要が伸びている。サツドラホールディングス(札幌市)によると、グループの「サッポロドラッグストアー」では3月のハンドクリームの売り上げが金額や数量でいずれも前年比2~3割増加。新型ウイルスの影響で消毒の機会が増え、手荒れに悩む人が多くなっている可能性があるという。
 サツドラ社の広報担当者は「荒れやすい指先を中心に、こまめに保湿するのが効果的」とアドバイスしている。 (C)時事通信社