安倍晋三首相は1日の新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、全国5000万超の全世帯に、布マスクを2枚ずつ配布する方針を明らかにした。時期については「再来週以降、感染者数の多い都道府県から順次、開始する予定だ」と表明。高齢者施設、障害者施設、小中学校に対しても必要な枚数を配る意向を示した。
 首相は「日本郵政の全住所配布システムを活用する」と説明。全戸に郵便物を配達する日本郵便のサービスを指しており、北海道の一部地域にマスクを配布した際もこの仕組みを利用している。来週決定する追加経済対策に、生産事業者からの買い上げ措置を盛り込む。
 全世帯配布に踏み切る理由については、「月7億枚を超えるマスクの供給を確保する見込みだが、急激な需要増加で店頭では品薄の状態が続いている」と述べた。
 首相は「布マスクは再利用可能なので、需要に対応する上で極めて有効だ」と強調。その上で、「必ずしも十分な量ではなく、洗濯などの不便をおかけするが、国民の皆さまの不安解消に資するように速やかに取り組みたい」と理解を求めた。
 医療用のサージカルマスクについても「来週には追加で1500万枚を配布する」と説明した。 (C)時事通信社