新年度に合わせ、鳥取県は県庁各部署の執務スペースで新型コロナウイルス対策を始めた。県内で感染者は確認されていないが、意識向上も兼ねて実施。職員同士の間隔を離したり机の向きを変えたり、段ボールを机の間に立てて「間仕切り」を置いたりして工夫した。お金をかけずに密集、密閉、密接の「三つの密」を減らし、感染リスクを軽減する。
 人事企画課は各課に対し、できる範囲で執務机の配置などを見直すよう通知。具体策として▽段ボールを使った間仕切りを設置する「段ボール形式」▽職員同士が向き合う配置を改め同じ方向を向く「教室形式」―などを示した。
 財政課は、他の課の職員と対面で話す機会が多いため、机と机の間に間仕切りの段ボールを置いた上で、穴を開けて「窓」を設置。飛沫(ひまつ)を防げるよう窓に食品用ラップフィルムを貼った。
 県幹部によると、平井伸治知事が3月31日に発案して決めたそうで「多くの課がその日のうちに対策を取り、職員が意識を強く持ってやってくれた」と説明。「職員が発症しても影響を最小限に抑えられるのでは」
 一方、間仕切り越しに物の受け渡しをすることなどから現場の職員からは「一手間掛かる」「慣れるのはこれからかな」との声も。人事企画課の担当者は「新年度で人の交わりが活発になる。県庁が停滞すると県民生活に影響が出る。可能な限り感染リスクを下げたい」と話している。 (C)時事通信社