【サンパウロ時事】南米エクアドル第2の都市グアヤキルで、政府の厳しい新型コロナウイルス対策のため、埋葬できない市民の遺体が通りなどに放置されて問題となっている。
 「遺体安置所は機能を停止。通りに遺体が置かれているという、ぞっとするような状況」(グアヤキル市長)を受け、政府は3月24日に軍や警察を動員した遺体収容作戦実施を発表。家々を回って1日150体近くを引き取っているという。
 感染者が3100人を超え、120人が死亡しているエクアドルでは、政府が労働活動を原則停止し、外出や交通を制限。地元紙エルコメルシオによると、推定人口約270万人のグアヤキルでは、感染への恐怖に加え、ひつぎの材料不足もあって、120ある葬儀社のうち営業しているのは20社にすぎない。
 自宅で死者が出ても死亡手続きを行ったり、遺体を墓地に運んで埋葬したりすることが難しいため、遺族らは遺体を家に安置。衛生状態悪化を懸念し、仕方なく戸外に出すケースも多いとみられる。 (C)時事通信社