政府が産業界に対して医療機器の大幅な増産を要請することが4日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に備え、人工呼吸器などの調達を急ぐ。梶山弘志経済産業相が7日にも中西宏明経団連会長ら経済団体のトップに協力を求める。
 感染者が急増する東京都などでは、重症患者に対応できない「医療崩壊」への懸念が増大。小池百合子都知事らは、法律に基づく緊急事態宣言の発令を求めている。政府は7日にも取りまとめる緊急経済対策に人工呼吸器や、患者の心臓と肺の役割を果たす体外式膜型人工肺(ECMO、エクモ)などの増産支援措置を盛り込む。
 これを受け、梶山氏は産業界に増産や輸入拡大を促す。人工呼吸器は8000台以上確保したが、全国的な感染拡大に備える。防護服や治療に使う消耗品、アルコール消毒液などの生産拡大も求める。また増産などに必要な人員は、緊急事態宣言が出た場合でも、外出自粛の対象外になることを説明するもようだ。マスクについては2月に増産を要請している。
 感染が爆発的に増えた米欧では人工呼吸器などが不足する懸念が強まり、各国政府は自動車や重工業のメーカーにも医療機器の生産や増産を指示している。 (C)時事通信社