【ニューヨーク時事】米国の新型コロナウイルス感染拡大の中心地ニューヨークで患者の治療に当たっているコロンビア大メディカルセンター循環器内科の島田悠一医師(37)が4日、時事通信の電話取材に応じ、今の東京を「2~3週間前のニューヨークに似ている」と警告した。
 東京都では4日、初めて1日当たりの感染判明が100人を超えた。これに対し、ニューヨーク州の新規感染者数が100人を超えたのは約3週間前の3月12日だ。「日本のニュースを見ると人々が集まったりしていて油断しているように見える。3週間前のニューヨークの人々もマスクや手洗い、(密閉、密集、密接の)3密を避けるという基本的なこともしていなかったし、人も集まっていた」と振り返る。
 州の感染者は4月4日、11万3704人、死者は3565人になった。「(ニューヨークの病院には)救急車がひっきりなしに来ていて、出動頻度は米同時テロの時と同じレベル。同時テロの時は1日だけだったが、今はそれが数週間毎日続いている。救急科はコロナの患者であふれている」と話す。州のピークはまだ先だ。
 州で初めて感染確認が報告されたのは3月1日。イランから戻った女性で、感染源は特定されていた。しかし続く2人目の感染確認者は感染経路が不明で、市中感染したとみられている。「東京も感染者の多くについて感染源が特定できていない。実際には既にかなりまん延しているのではないか」と話す。
 さらに、「ニューヨークは公共交通機関で通勤・通学できる数少ない米国の都市の一つ。レストランやバーなど人の集まる場所も多い。そういう都市の方が感染拡大は起こりやすいし実際そうなった。東京はすごく似ている」と危機感を表明。「このまま油断していると本当に爆発的に感染が拡大すると思う。ニューヨークの二の舞いだけはどうにか避けてほしい」と訴えた。 (C)時事通信社