【ロンドン時事】エリザベス英女王(93)は5日、テレビを通じて演説し、新型コロナウイルス感染拡大に関し「団結すれば打ち勝てる」と強調した。新型コロナとの戦いを「私たちは成し遂げる。成功は一人ひとりに懸かっている」と結束を促し、国民を鼓舞した。テレビを通じた女王の演説は異例。
 感染拡大を受け英国は事実上の外出禁止下にある。女王は演説で、今は「ますます困難になっている時期だ」と認めた。しかし「私たちは共にこの病気と戦っている。団結し、固い決意を持ち続ければ(病気に)打ち勝てる」と呼び掛けた。
 BBC放送によると、女王がこうした国民向けテレビ演説を行ったのは過去68年間の在位中4回のみで今回が5回目。ロンドン近郊のウィンザー城内で事前に録画され、感染防止のための防護服を着たカメラマンが1人だけ向き合い、撮影に臨んだ。
 女王は「(ウイルスによる)混乱は私たち全員の日常生活に巨大な変化をもたらした」と指摘。治療や感染予防に尽くしている医療従事者に謝意を表明した上で「愛する人たちと離れ離れになるのはつらいが(外出禁止は)正しいことだ」と理解を求めた。
 英保健省によると、英国内の感染者は約4万8000人、死者は約5000人。女王の長男チャールズ皇太子(71)も感染したが、隔離後に回復した。 (C)時事通信社