【ニューヨーク時事】米国の新型コロナウイルス感染者は30万人を大きく上回って世界最多となり、死者は近く、1万人を超えるのが確実となっている。しかし、公表された死者数は「氷山の一角」とされ、実際は、はるかに多いとみられる。
 感染中心地のニューヨークでは連日、新型コロナの検査を受けるため多くの人が並んでいる。検査施設に並んでいる多くは、事前に電話で相談し来場を認められた、比較的症状が重い人たちで、症状が軽い場合は検査を受けることすらままならない。
 治療に当たっている柳澤貴裕マウントサイナイ医科大学教授は「この病気の恐ろしいところは、症状が急激に悪化するところだ」と語る。検査で陽性であっても入院できるのは重症患者だけ。医療崩壊を防ぐため必要な措置だが、入院に至る前に自宅で亡くなるケースも少なくないようだ。
 ニューヨーク・タイムズ(電子版)は5日、感染の明白な症状があった場合でも、自宅で死亡した多くの人には、検査は行われていないと報じた。ニューヨーク市の救急医療従事者は同紙に対し、感染者・死者数とも、公表よりも恐らくはるかに多いと言明。死亡統計の専門家は、新型コロナ致死率の正確な数字を把握するには数カ月かかるかもしれないと述べている。 (C)時事通信社