緊急事態宣言を受け、保育園を休園するか続けるかで、管轄する自治体の判断が分かれている。休園が決まった園の保護者からは「預け先がない。どうしたらいいのか」と困惑の声が上がった。
 東京都渋谷区は医療従事者や警察官などの家族を対象とした特別保育を除き、週内にも原則休園となる。担当者は「困る人がいるのは分かるが、感染から子どもを守るために決断した」と説明する。
 長女(3)と長男(0)を区立保育園に通わせるシングルファーザーの会社員足立信介さん(51)は「自宅でテレワークをしているが、子どもの世話をしながらできるか心配だ」と困り果てた様子。育休中で子ども2人を抱える30代の女性会社員は、4月下旬から復職予定だった。「育休を延ばせるのか、仕事はどうなるのか」と不安そうに話した。
 娘を預ける40代の女性会社員は「仕方ない」とあきらめ顔。「子の命を考えれば、従わざるを得ない」と理解を示した。
 一方、200以上の施設で約1万5000人の幼児を預かる大田区は、保護者に可能な限り登園させないよう求めた上で、原則開園を決めている。担当者は「それでも必要な人たちの預け先を、簡単にシャットアウトするわけにはいかない」と語った。 (C)時事通信社