東京都獣医師会は7日までに、犬や猫の飼い主が新型コロナウイルスに感染した場合、ペットホテルや信頼できる人に預ける際の注意文をホームページに掲載した。飼い主やその濃厚接触者ではない人に頼んで犬や猫を移動させ、預け先ではまず犬や猫の体表に付着したウイルスを洗って落とすよう勧めている。
 ペットの感染報告は犬が香港で2匹、猫が香港とベルギーで1匹ずつあったが、都獣医師会は「現時点では世界中の専門家は犬猫を含む動物から人にうつるとは考えていない」と指摘。それでも、預け先では14日間隔離して飼うことが望ましいとしている。飼い主が感染しても預け先が見つからない場合は、飼い主がマスクや手袋を着用して世話をするよう求めている。
 専門家の査読を受ける前の論文を速報として掲載するインターネットのサイト「バイオアーカイブ」では、中国の華中農業大の研究チームが1月から3月に武漢市の動物病院やペット保護施設にいた猫102匹から血液を採取し、感染したことを示す免疫抗体があるか調べたところ、15匹から検出したと発表した。このうち3匹は感染した飼い主からうつったとみられ、それ以外は感染者と接触したか、ウイルスに汚染された環境にいた可能性があるという。
 この論文について米獣医師会(AVMA)はホームページで、査読前であるため科学的妥当性が検証されていないと指摘。その上で、世界の感染者は100万人を超えたが、犬や猫の感染報告が少ないことから、容易に感染するとは考えられず、犬や猫から人に感染する証拠もないとしている。 (C)時事通信社