【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルス感染の予防をめぐり、マスクの利用方法についての「暫定指針」を公表した。WHOは、健常者が広範にマスクを着用することによる予防効果の証拠はなく、各国がマスクをめぐる政策を決定する際には、目的を明確にすることに注意すべきだと呼び掛けた。
 6日付で公表された指針は、感染者が医療用マスクを着用することで、他人に飛沫(ひまつ)感染させるのを防ぐことは各種研究で示されていると説明。一方、健常者が家庭内などでマスクを着用することで一定の予防効果があることを示す「限られた証拠」はあるものの、地域全体での着用で「新型ウイルスを含む呼吸器系の感染症を予防できる証拠はない」と結論付けている。
 その上で、政策決定時には「感染者用なのか、それとも健常者用なのか」目的を明確にすることを提言した。また、医療用マスクは医療従事者に優先的に配分されるべきだとも訴えた。 (C)時事通信社