【ベルリン時事】オーストリアなど一部欧州諸国で、新型コロナウイルス封じ込めのために先月導入した店舗閉鎖や学校休校などの各種制限を今月半ばのイースター(復活祭)休暇明けに合わせて緩和する動きが出始めた。イタリアやスペインの状況は依然として深刻だが、被害が少ない国では正常化に向け一定の希望も見え始めた形だ。
 生活必需品以外の全店舗を閉鎖していたオーストリアは6日、回復者が新規感染者を上回る状況が続いていることを受け、14日から小規模店を手始めに段階的に営業再開を認める計画を示した。デンマークも6日、幼稚園や一部の学校を15日から再開する方針を表明。チェコも、自国民の出国禁止措置を緩和し、仕事や親族訪問などのための出国を14日から許可する方針だ。いずれの国も、新規感染が減速傾向にある。
 各種制限の当面の期限を19日としているドイツも8日時点で感染者10万人超のうち、約3万3000人が回復。政府機関ロベルト・コッホ研究所のウィーラー所長は地元ラジオで、制限の全面的解除は想像できないとした一方、「段階的な変更は考えられる」と述べた。
 ただ、イースター前に緩和を宣言することで休暇中に市民の気が緩み、感染が再拡大するという懸念も強い。このため、オーストリアのクルツ首相は「規則が守られて初めて緩和ができる」と国民にこれまでと同様の警戒を呼び掛け。デンマークのフレデリクセン首相も、制限を完全に解除するのにはまだ数カ月はかかるとくぎを刺した。 (C)時事通信社