新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた各国の空港閉鎖措置などで日本発着の国際便の運航が縮小する中、カタール航空が邦人帰国の「生命線」(外務省幹部)として存在感を増している。カタールの首都ドーハと成田空港を結ぶ直行便の運航を継続しているほか、ヨルダンなど中東や東アフリカ地域在留の邦人帰国のためにチャーター便運航も手掛けているためで、外務省はこれらの便を使った帰国を呼び掛けている。
 茂木敏充外相は6日、カタールのムハンマド外相と電話会談し、「カタール航空の運航は、在外日本人の帰国にとって大変重要だ」と伝達。日本発着の直行便の継続を求める異例の要請を行った。
 実際、同航空の日本にとっての重要度は増している。2日にはヨルダンから同社のチャーター便で邦人9人が出国。3日には東アフリカのウガンダ発の便に58人、6日のケニアからの便にも約50人が搭乗したという。今後も14日にクウェートからドーハまで、邦人も搭乗するチャーター便が調整されている。
 外務省幹部は「ドーハまでたどり着けば、日本に帰ることが可能だ」と語り、運航継続の意義を強調。同省は、中東・アフリカ地域で在留届を出している邦人や、海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録した旅行者に対し、メール配信によりカタール航空の活用を促している。 (C)時事通信社