米疾病対策センター(CDC)は10日までに、シカゴで新型コロナウイルスの感染者1人が葬儀や誕生日パーティーに出席した結果、少なくとも15人が連鎖的に感染したとみられ、このうち60歳超の3人が1カ月以内に死亡したと週報で公表した。重症急性呼吸器症候群(SARS)の場合と同様に、多数の感染源となる「スーパースプレッダー」が出現したとみられる。
 最初の感染拡大の場となった葬儀は2月にあり、誕生日パーティーはその3日後に開かれた。いずれも集会や外出が規制される前の時期で、感染源となった人は当時は検査を受けておらず、せきなどの軽い呼吸器症状しかなかった。CDCとシカゴ保健当局の調査チームによると、感染防止のためには親族の間でも距離を置くことが大事だという。
 葬儀は約2時間だったが、前夜に約3時間の会食があった。感染源となった人が抱擁した故人の親族4人が感染し、うち1人が入院、死亡した。感染源の人は約3時間の誕生日パーティーでも食事を共にしたり抱擁したりし、未検査の人を含め7人が感染したとみられる。このうち2人が入院、死亡した。他にパーティー出席者の家族や教会で同席した人ら計4人が感染したと推定された。
 死亡した3人は循環器疾患か呼吸器疾患の持病があった。 (C)時事通信社