【シドニー時事】オセアニアの主要国オーストラリアとニュージーランド(NZ)で、新型コロナウイルスの感染者拡大が抑えられている。日本と同じく諸外国と海を隔てる両国は、比較的早い段階で人の出入国を原則禁止する「鎖国」にかじを切った。また国内でも都市封鎖(ロックダウン)などを徹底していることが、奏功したとみられている。
 豪州政府によると、13日時点で感染者6322人、死者61人。3月下旬には1日で450人を超えていた感染者数の増加は現在、33人にまで減った。NZの感染者は1349人、死者は5人にとどまっている。
 豪州では2月に中国からの入国を制限して以降、水際作戦を強化。3月20日から外国人の入国を禁止した。帰国した国民には宿泊施設で14日間の強制隔離が行われている。国民の出国も原則的に禁止された。
 また、東部クイーンズランド州など一部の州がウイルスの流入阻止のため州境に検問所を設置。事実上の「関所」となり、国内で移動が厳しく制限されている。生活必需品の買い物や仕事などを除き外出は原則禁止。家族以外では3人以上で集まることも禁じられ、シドニーで違反した場合、最大で罰金1万1000豪ドル(約75万円)、禁錮6月となる可能性がある。NZでも似たような外出規制が続く。
 「今年の復活祭(イースター)は違う、家にいるように」。モリソン首相は9日、コロナの感染防止のために、外出しないよう国民にメッセージを伝えた。連休となる復活祭には親類が集まったり、旅行を楽しんだりするのが一般的。今年は人々が教会の提供するインターネット上のサービスを利用。街中も閑散としている。
 豪メディアによると、同国のマーフィー首席医務官は13日、「最も懸念しているのは気の緩みだ」と強調。規制の早期緩和に難色を示した。 (C)時事通信社