新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関に防護服が不足しているとして、大阪市の松井一郎市長が14日、市民らに雨がっぱの提供を呼び掛けたことについて、患者を受け入れている大阪府内の医療機関からは「最悪の場合は代用できる」などの声が聞かれた。インターネット上には「戦時中か」などと驚きの反応が広がった。
 同市の大規模病院の担当者は「防護服は不足しているが、あすにもなくなる状況ではない。雨がっぱがナイロン製で、液体などが染み込まないものなら最悪の場合は代用できる」と肯定的に受け止めた。大阪府泉佐野市の病院も「現状は足りているが、さらに感染が広がれば必要になるかもしれない」と話した。
 一方、豊中市の病院の担当者は「防護服は安定供給されている。目から感染するリスクもあり、目を防護しないと意味がないのでは」と疑問を呈した。
 ツイッターでも話題になり、「戦時中の物資供出のようだ」「そこまで危機が来ていると思うと恐ろしい」などのコメントが相次いだ。
 松井市長は14日、記者団の取材に「使用していない雨がっぱがある人、在庫が余っている人はぜひ連絡してほしい。購入させていただく」と呼び掛け、手作りのフェースシールドとともに提供を求めた。 (C)時事通信社