新型コロナウイルスの感染者が急増する中、東京都は軽症者が療養するホテルの借り上げを加速させる。従来の目標から大きく上積みする計画で、計3000人分の確保を目指す。医療の現場から「医療崩壊」の可能性も指摘されており、都は中等症・重症者の治療を優先するため病床確保を急ぐ。
 都は現在、新型コロナ感染者に対応する病床を約2000床確保しているが、感染者の急増に伴い病床は逼迫(ひっぱく)。15日時点で都内の累計感染者数は2446人に上り、入院まで一時的に自宅待機を余儀なくされる患者も出ている。
 都は病床を4000床まで拡充する方針で、同時に無症状や軽症者が療養するホテルの借り上げも進める。当初は1000人分を計画。これまで300人程度の部屋を確保し、100人以上が移ったが、患者の増加に伴い上積みすることにした。
 この日の対策会議で都医師会の猪口正孝副会長は「まだ医療崩壊(の可能性)が感じられる。医療が逼迫している状態は変わらない」と危機感をあらわにした。 (C)時事通信社