【ロンドン時事】英国で新型コロナウイルス対策の最前線に立つ国営医療制度「国民保健サービス(NHS)」を応援しようと、退役軍人の男性(99)が自宅の庭を100往復する「チャレンジ」で募金活動を始めたところ、17日までに約1900万ポンド(約25億5000万円)以上が集まった。感染拡大で不安が募る中「希望の光」(英メディア)だと大きな話題になっている。
 男性は今月30日に100歳の誕生日を迎える中部ベドフォードシャー州のトム・ムーアさん。先週、幅25メートルの庭を歩行器を使って、誕生日までに100回往復する挑戦を始めた。懸命に歩くムーアさんの姿がメディアで取り上げられると募金が急増。趣旨に賛同した国内外93万人以上から短期間で巨額の寄付金が寄せられた。
 16日朝に100往復を終えたムーアさんはテレビのインタビューに「素晴らしい額が集まった。こうしたことに参加できるとは夢にも思わなかった」と語った。また、感染防止のための外出規制下で不便を強いられている国民に向かって「最後は(困難を)切り抜けられる。大丈夫だ」と力強いメッセージを送った。 (C)時事通信社