【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は20日、ジュネーブで記者会見し、新型コロナウイルスについて「米国への隠し事はない」と述べ、中国への配慮で情報を公開しなかったと非難する米国の主張を否定した。また、中国・武漢の状況に関する早期通報を無視したと批判する台湾にも反論した。
 テドロス氏は「当初から(新型ウイルスは)みんなが戦うべき悪魔だと警告してきた」と主張。米疾病対策センター(CDC)からWHO本部に多数の職員が出向しており、秘密はないと訴えた。
 また、台湾から昨年末に電子メールを受け取ったが「これは最初の通報ではなく、すでに多くの国から連絡があった」と説明。さらに「台湾は状況の解明を求めてきただけで、人から人への感染の報告はなかった」とも語り、対応に問題はなかったと強調した。
 ただ、台湾側はこれまで、武漢で隔離治療が行われていることに言及したと主張。「人から人」への感染の可能性は、専門家なら当然推察できる内容だと訴えている。 (C)時事通信社