新型コロナウイルスに感染した入院患者がベッドで酸素吸入している際、ウイルスを含む微粒子が周囲に漂って看護師らが感染するのを防ぐため、患者の上半身を覆う透明なカバー装置が開発された。イスラエル工科大などの研究チームが22日までに欧州呼吸器学会誌に発表した。入院患者が急増し、院内感染対策の設備や物資が不足する状況で、早く安く導入できるという。
 カバーは透明シートやプラスチックの骨組みでできており、開閉式。閉じても隙間ができるが、カバー内部の気圧を外部より低い「陰圧」に維持する装置を接続している。このため、患者から放出されるウイルスを含む微粒子はカバー内部にとどまり、外部に漏れ出る量が少ない。
 研究チームがイスラエル・ハイファの同大付属病院に仮設した陰圧維持装置は電動ファンなどで構成され、1台で最大4人分のカバーに接続できる。空気の取り入れ口や吹き出し口にはウイルスを含む微粒子やちりを吸着するフィルターを装着した。 (C)時事通信社