新型コロナウイルスの感染が拡大する中、大手コンビニエンスストアやスーパーが店内の混雑緩和策を模索している。ローソンは22日から、特に混む時間帯を示すポスターを店頭に掲示。イトーヨーカ堂も分散来店の要請を始めた。流通各社は感染拡大防止に努めながら、多くの顧客を相手に営業を続ける難しさに直面している。
 国や自治体の外出自粛要請に伴い、行楽地や繁華街と入れ替わるように小売店の来店客数が増えている。家族連れの姿も目立ち、東京都の小池百合子知事は22日、スーパーの入場制限を検討する方針を表明した。
 ローソンは店舗ごとの来客数データを分析し、「比較的混雑している時間帯」「混雑が少ない時間帯」を表示したポスターの掲示を始めた。スムーズに買い物ができる時間帯は「住宅街や駅周辺など、各店舗の立地によって異なる」(広報)という。今後2週間以内に、パソコンやスマートフォンでも店舗ごとのポスターを確認できるシステムをスタートさせる予定だ。
 イトーヨーカ堂も、ポスターで分散来店を呼び掛けている。「午前中は混んでいるので、午後や夕方のご来店がお勧めです」など、具体的な時間帯も例示している。会員制量販大手のコストコホールセールジャパン(川崎市)は、会員1人につき2人まで認めていた同伴者を子どもを除き家族1人に制限。65歳以上の高齢者と障害者が優先入店できる時間帯も設けた。
 コンビニやスーパーは、レジに並ぶ客の間隔を空けるため、立ち位置の目印を床に明示するなどの対策を取ってきた。ドラッグストア大手は客の殺到を防ぐため、マスクの販売時間を不定期にする工夫をしている。 (C)時事通信社