新型コロナウイルスの感染拡大を受け埼玉県が近く、知事会見に手話通訳を付けることが23日分かった。大野元裕知事は「全県民に情報が届くことが望ましい」と話している。
 7日の緊急事態宣言で対象となった7都府県のうち、知事会見に手話通訳がいないのは同県だけだった。
 県は記者会見での知事のやりとりを文字に起こしてホームページに掲載。他の自治体の事例や費用を調べるなどして、昨年末から手話通訳の導入検討も続けていた。
 県聴覚障害者協会は3月、知事会見や会見動画の配信に、文字に加え手話通訳を導入するように県に要望した。
 同協会の小出真一郎代表(55)は「手話で育った人にとって日本語を読むのは難しく、時間がかかる場合もある」と強調。新型ウイルスをめぐる状況は日々変化し、「手話通訳が付かない現状では、リアルタイムで情報を得られない危機感がある」と訴えていた。
 県によると、県内の聴覚障害者は約1万5000人に上る。 (C)時事通信社