東京都の小池百合子知事がスーパーの混雑緩和や公園の利用自粛などを呼び掛けた背景には、大型連休を前に、新型コロナウイルスに対する都民の意識を引き締める狙いがある。小池氏は23日の記者会見で「都内では毎日、感染者数が100人を超え高水準のままだ」と危機感を表明。密閉・密集・密接の「3密」を避けるため、自宅にとどまるよう強く求めた。
 国の緊急事態宣言が先行して発令された都は11日から、遊興施設などに休業を要請。不要不急の外出も控えるよう訴えてきた。
 しかし若年層を中心に感染者が増え続け、終息への糸口は見いだせていない。そんな中、さまざまな施設が休業しているため行き場のない人々がスーパーや公園などに繰り出し、かえって感染リスクを高めている恐れが出てきた。
 3月の3連休に起きた「緩み」がその後の感染増加につながったとの見方があり、大型連休でも繰り返される懸念がある。小池氏は会見で同世代の女優岡江久美子さんの死去に触れ、「コロナウイルスは人ごとではない。皆さんの行動に掛かっている」と強調。オーバーシュート(爆発的患者急増)を何としても回避したい考えを示した。 (C)時事通信社