【ロンドン時事】新型コロナウイルス感染のため療養していたジョンソン英首相が27日、約3週間ぶりに職務復帰する。感染防止のための全土ロックダウン(都市封鎖)6週目の英国では、感染が依然深刻な状況にある一方、経済活動再開を求める声も強まっており、首相は復帰早々「封鎖をめぐるジレンマ」(ガーディアン紙)に直面する。
 首相代行を務めるラーブ外相が26日、テレビインタビューで確認した。外相によると、首相は「元気」で、初日からフルタイムで働く予定という。
 首相は3月下旬に感染を公表し、症状悪化で今月5日に入院。集中治療室(ICU)に一時移されたが回復し、12日の退院後は別荘で療養を続けていた。報道によると、首相は「運転席に戻る」(政府筋)用意万端とされ、最優先課題の新型コロナ対策で再び先頭に立つ。
 英国では感染死者が2万人を超えるなど、事態好転の兆しは見えない。一方、封鎖長期化による経済へのダメージは大きく、経済界のみならず与党内からも規制緩和を促す声が出ている。ただ、閣内は緩和推進派と慎重派で割れているとされ、復帰後の首相の判断に注目が集まる。 (C)時事通信社