【ベルリン時事】欧州で、過去の統計などから予想される死者数に対して実際の死者数がそれを上回る現象である「超過死亡」が、新型コロナウイルス感染拡大が本格化した3月半ば以降に深刻化している。超過死亡は、疾病の社会的影響を単純な死者数より正確に測れる指標とされ、欧州の状況の深刻さが改めて浮き彫りとなっている。
 英仏独やイタリア、スペインなど欧州主要国が参加するデータベース「欧州死亡率モニター(EUROMOMO)」によると、全死因の超過死亡の人数は、第13~15週(3月下旬~4月中旬)に、週1万8000~2万1000人で推移。直近の16週は約1万人だった。集計のタイムラグで、今後さらに増える可能性もあるという。インフルエンザが流行していた2018年のピーク時でも、週1万1000人超だった。
 新型ウイルスの死者は、死亡リスクがもともと高い高齢者らが大部分のため、流行が全体的な死者数を例年より押し上げるかは不透明な部分があった。しかし、例年の高齢者の死者数を考慮に入れた基準値も上回る死者が出ていることで、新型コロナの影響の大きさが示された形だ。
 EUROMOMOは原因を断定していないが、「新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)と時期が一致している」と指摘している。新型ウイルスの被害が大きいイタリアやスペイン、フランスで超過死亡が特に多いという。 (C)時事通信社