「#南の島を守ってくれてありがとう」。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、奄美大島(鹿児島県)出身の2人の大学生による離島訪問の自粛を呼び掛けるツイッターのハッシュタグ(検索用の目印)付きメッセージが賛同を集めている。
 2人はそれぞれ、千葉と東京の大学に通う小野楽々さん(19)と田中杏さん(19)。17日に故郷で感染者が確認され、大型連休を前に居ても立ってもいられなくなった。
 「大切な人を一緒に守りましょう」「その旅行、考え直して」。20日にアカウントを立ち上げ、「島への旅行を考えている人に伝えたいこと」を25日に一斉に投稿するよう呼び掛けた。「『コロナを持ち込んだ』と観光客を悪く言う島になってほしくない」との思いから、ハッシュタグは感謝の言葉を重視した。
 2千件程度の一斉ツイートがあれば、反響を示すトレンドワードで上位に入れると想定したが、10倍以上の2万件超のツイートが寄せられた。小野さんらは「心がいっぱいになった」「予想をはるかに超えて驚いた」と喜ぶ。
 一方、「島には観光で生計を立てている人も多い」との葛藤も。2人は「今後は『感染症が落ち着いたら歓迎する』ともアピールして、観光業の人を手助けする活動ができたら」と話している。 (C)時事通信社